FIREをしようと決めたは良いけれど
私がFIREしようと決めたのは2021年3月のことですが、決めた後に家族に伝えたときの話をしてみようと思います。
FIREというのはまだまだ一般的に浸透している概念ではないので、すぐに受け入れられるのは難しいのかな、と思っています。
また、家族や資産の状況によっても反応はまちまちではないでしょうか。
では、私の家庭ではどうだったのか。
その前に、我が家の家計管理
我が家の家計管理ですが、すべて私が実施しています。
家計簿も私がマネーフォワードMEで管理しています。マネーフォワードMEを使って記録しています。マネーフォワードMEは2017年から利用していますが、それ以前はPCで別の家計簿アプリで記録していました。
妻はほぼ専業主婦です。最近週に1回だけお小遣い稼ぎ程度のアルバイトをしていますが、2009年頃からずっと専業主婦をしています。
お金の管理については、ラッキーなことに、私の両親も妻の両親も父親のほうが管理していたということもあり、私が管理することにすんなり決まりました。
というわけで、家計については私が全責任と全権利を持っている状態です。妻は我が家の資産がどの程度あるかも知らないし、私の給料も詳しくは知りません。
(実はこれ、私の実家、妻の実家でも同じでした。私は父を亡くしていますが、母は父が他界するまで家の資産を知りませんでした。また、妻いわく、義母も家の資産を知らないと思う、とのこと。)
FIREを伝えたときの家族の反応
そんな状態なので、急にFIREを切り出したときも、もちろんすぐに受け入れてもらえるようなことはありませんでした。
妻からすれば、
- そもそもFIREという概念を知らない
- 投資について全く経験がなく、投資収益で生活するという発想がない
- 男は定年まで働いて稼ぎ、妻は家庭を守るという昭和的思想で考えていた
- 子供もまだ成人まではほど遠く、これからお金がかかるのに辞められると困る
- そもそも、家にお金がいくらあるのか知らない。
という感じで、これでFIREを受け入れてくれ、という方が無理というものです。
が、意外なことに猛反発はされませんでした。
妻が発した言葉
妻が具体的にどんな言葉で私に伝えたかは覚えていませんが、だいたいこんな感じだったと記憶しています。
- 急に節約生活になるのは困る。今までと同じ生活を維持できるなら別に構わないよ。
- どうせあなたは自分で決めたことは私が反対してもやるんでしょ。
- すぐに辞めるのはやめたほうが良いんじゃない?
- 占いで辞めるのに良いのはいつなのか、診断してみては?
これはちょっと意外でした。完全に拒否される可能性もあるかな、と思っていて、もしそのような反応だったら、家の資産の話をしたり、FIREの定番である4%ルールの説明をしたり、FIRE本のエッセンスを教えたり、いろいろやりながら説得しようと思っていたのですが、そこまでの反応ではありませんでした。
ただ、私の説明のしかたにも影響があったのかもしれません。私は仕事をやめて引退生活をする、とは言わず、数年はのんびりするけど、また働くことは考えている、みたいなことを伝えていました。
その頃はセカンドキャリアになにをするか、おぼろげながら見えてきていて、いずれは保育に関連する仕事をしたいと思っていたので、妻にもそう伝えました。
妻は私が子供好きで、子供の扱いにも慣れていること、実際に妻のママ友の子どもたちからかなり懐かれていたことなどをよく覚えていたので、私が子供に接する仕事を考えている、と伝えたときもそれほど違和感は感じていなかったようです。
実家の母の反応は?
次に、実家の母にも電話をして会社をやめることを考えていると伝えました。
妻よりも、むしろ実家の母のほうが反対の声がありましたね。
だいたいこんな感じでした。
- 仕事をしないのは反対。なにかしら活動はすべき。
- 男の人は仕事をしないと駄目になってしまう。人生に張り合いがなくなる。
- もっと歳をとってから考えてはどうか?
これも定番の反応かと思います。母は高齢なので、実際周囲にも定年になって仕事をしていない男性や、定年以降もボランティアなどで活動している人を知っているということもあり、その経験を踏まえての反応でした。(母は40代くらいからずっとボランティアを続けており、老人ホームによく行っていました。自分自身が高齢になってもなおボランティアを続けているので、本当にすごいです。)
なお、母にもいずれは子供と接する仕事をしてみたい、という話をしたところ、これについては非常に好意的で、あなたにはそれがあっていると思う、と言ってもらえました。
私の子供好きは親戚中でもよく知られていたし、母もそこはよく知っていたので。
娘の反応は?
では、娘の反応は、というと。
絶対反対。これにつきます。といっても、娘はまだ小学生なので、そもそも仕事のこととか、FIREのこととか、全然わかってません。金銭感覚もなく、車とか家の値段とか全然わかってません。今年家を中古で買ったのですが、自分の貯金が8万円くらいでそれくらいの金額のイメージしか持てないことから、「おうち、50万円くらい?」と聞いてきました。桁が全然違います。
娘が反対する理由はとてもシンプルです。
- 私が勤めている企業は有名な大手企業で、かっこいいと思っていたから。
- でかけたときに放送でスポンサーとして紹介されたり、テレビCMもよく流れているので、会社に対してとても良いイメージを持っていたから。
- お金がなくなることを心配しているから。(資産収入という発想がそもそも出来ない。)
- 私が勉強させようとするときに、たまに自分のことをしっかり勉強して学歴をつけたから今の会社に入れた、みたいなことを言っており、辞めるのはもったいないと思っているから。
と、だいたいこんな感じです。正直、家族の中で一番理解を得るのが難しいのは娘だと思います。
私がFIREするのは2024年と考えていますが、娘は中学生になっています。思春期です。そのときに、父親が会社をやめて、毎日好きなことをしている(ように娘には見えるはずです)。このとき、娘がどんな反応を見せるのか、教育にどんな影響があるのか、とても気になるところです。
最後に
家族がいる限り、FIREするのに家族の理解は不可欠だと思います。そういう意味では、私にはまだ2年以上の期間が残されているので、その間に家族にも実感を持ってもらうように少しずつ進めていこうと考えています。
この記事を見ていただいた方で、家族に切り出すことを考えている方に、なにかしらの参考になることを願っています。