自分の資産の形成要素を分解してみました
2021年10月29日現在は、資産2億を若干切っており、1.97億くらいなのですが、なぜ自分が2億近くもの大金を持っているのか、資産の形成過程を分析してみました。
資産の分析にあたり、ざっくり下記の要素に分解することにしました。
- 自分自身の給与収入
- 妻の資産
- 親からの贈与・相続
- 資産運用益
まず、妻の資産ですが、これはほとんどありません。妻は専業主婦なのですが、結婚時にあった資産は300万円程度でした。現在は定期預金が130万円ほどあるだけです。これは全体からするととても小さいので、今後の計算からは無視します。
次に、親からの資産ですが、これはかなり大きいです。私は父親を2014年に亡くしているのですが、それ以前にも贈与で3000万円程度渡されており、これが相続のときに一気に増えて6700万円程度に増加しました。その後も母親から娘の教育資金贈与300万と、住宅購入時の贈与500万もらっているので、合計すると親からの資金が7500万もあるという計算となりました。
資産運用益ですが、これは正直わかりません。通算の利益を計算していなかったためです。現在、楽天証券(私と娘)の残高と入金総額の差が3500万円ほどあります。仮想通貨の利益は単純にBitbankの口座残高なので、今日時点では2700万円弱です。おそらく、それ以前の利益が500万円から800万円程度あると思われるので、ざっくり運用益は7000万円くらいという計算になります。
投資をせず、贈与・相続もないときの資産は?
これを元に、仮に私が投資をせず、贈与も相続もないときの資産がどれくらいあったか、というのを計算してみます。
総資産1.97億-相続・贈与7500万-投資利益7000万=5200万
相続時の税金や、仮想通貨の税金も支払っていること、妻の定期貯金を含んでいることを考慮すると、私の給与収入での資産はざっくり5500万円ほどであるという計算になります。
なお、これには退職金も含まれているので、退職金も除外してみます。現時点の私の退職金はざっくり1200万円ほどなので、これを差し引くと、4300万円となります。
年間200万円の貯金を21年間すると、これくらいの金額になるので、これは感覚的には納得できます。実際、私は独身時代は毎年200万円のペースで貯金していました。(社宅だったということや、毎日深夜まで残業していたことで手元に残せる金額が多かったのです。)
結婚して、社宅を出て、子供が出来て、支出が増えたものの、収入も上がっており、現在は1100万強の収入、手取りで800万円ほどあるので、生活費が600万円としても、年間200万円貯金するという計算は妥当な計算になります。(実際は我が家の支出はやたらと大きく、600万円強あります。)
資産の増加要因は、投資スキル+相続
これを見ると、もともと親からの贈与、相続が多かったことに加え、その資金を投資に回して大きく増やしたことが見て取れます。
私は2003年くらいから投資を継続していて、儲かったり損したり、スタイルを変えながら投資をしていますが、だんだんインデックス長期投資メインの固い投資にシフトしていく中で、親からの相続が入ったことで、これが加速した、というのがかなり大きいと感じます。
実際、親がなくなった後、一通りの相続手続きが完了したときの資産を計算した際は、1.15億となっていました。あれから7年で、ざっくり8000万円ほど資産が増加している計算になります。
このうち1700万円が私の給与収入・退職金による貯金の増加とし、娘の教育資金300万と住宅購入時贈与500万を考慮すると、この7年での投資利益は5500万円ほどとなり、私の生涯通算投資利益7000万のうち、8割は相続後の増加という試算となります。
相続、贈与がなかったら
もし、親からの相続、贈与がなかったら、純粋な私の給与からの資産は5500万という計算なので、ここから運用に回したとしても、今日現在で1億に到達しているかはかなり怪しいです。
おそらく、9000万円程度になっているのではないかと想像しています。
こうやって考えると、私の会社員としての努力や、投資経験による投資スキル向上より、単に親ガチャで運が良かっただけ、といっても良いのかもしれません。
偉そうに2億も持っているように語っていますが、実際の私の実力は、せいぜい9000万円くらいのもの、というのがわかりました。
とはいえ、40代でFIREを目指している方々と比べれば、決して少ない額ではなく、むしろかなり多い方ではないのか、という気がしています。
せっかく得た資金ですから、出どころは関係なく、これを自分の人生にどう活かしていくか、それが重要と考えています。
資産は代々受け継がれていく
ところで、なぜ私が7500万円ほどの大金を相続できたのか、ということですが、これにも理由があります。
相続の過程で私は父親と母親の資産の形成過程を知りました。
父親ですが、祖母が他界したときに、約1億円を相続していました。(祖母は地主の家系でした。)そして、自分が亡くなる際、約2億円を残して亡くなりました。
また、母親も祖父が地主の家系だったので、祖父がなくなった時相続放棄したとはいえ、それなりの金額を生前贈与されていました。
このため、父がなくなったときの相続は、法定の割合ではなく、子供の分を増やして相続しました。私は3人兄弟だったので、法定の割合だと1/6ですが、実際は1/4程度を相続しています。それで、結果として父から6700万円、母から800万円相続・贈与され、合計7500万円という計算となります。
そして、私はこれを娘にも毎年移しています。ジュニアNISAももちろん活用しています。現在、娘の証券口座は920万円程ですが、入金額は660万円なので、すでに260万円ほど利益が乗っている計算になります。
もし、私がこのペースで娘に贈与を続けていくと、その後どうなるのでしょうか?
毎年100万円の贈与を行い、これを年利5%で、50年間続けたとしたら、元金は5000万円ですが、複利で2.2億まで増える計算になります。
さすがに50年間贈与し続けることはないのかもしれませんが、ありえない話ではありません。
良いか悪いかはさておきとして、こうやって格差は拡大していくのだろう、と感じています。